大学図書館問題研究会 九州地域グループ ブログ

大図研 九州地域グループの活動を紹介しています。

2011年10月例会記録 沖縄で開催しました。

大学図書館問題研究会 福岡支部 10月例会記録


日時:10月22日(土)15:00〜21:00
会場:第一部 沖縄公文書館
   第二部 てんぶす那覇那覇市ぶんかテンブス館― 第一会議室


15:00〜16:30 例会第一部 沖縄県公文書館 見学会
16:30〜19:00 自由行動 移動・観光(国際通り周辺)
19:00〜21:00 例会第二部 交流会
共催:Lifo
協力:NPO法人ゆいベース・エル
参加者数:会員 6名、Lifo 6名、オブザーバー参加(非会員) 6名


【第一部 沖縄公文書館 見学会】
内容:説明及び案内担当者:沖縄県公文書館 吉嶺昭
  1.沖縄公文書館の概要について
     ・資料を用いての説明
  2.沖縄公文書館(書庫等)見学


【第二部 交流会】
内容:
1.挨拶、自己紹介
2.話題提供
 (1)「韓国大学図書館見学報告」
   (琉球大学:大谷周平)
 (2)「図書館員を愉しくする ―委託ビジネスの現場から―」
   (丸善/大阪市立大学大学院:谷航)
 (3)「沖縄県内のレファレンスサービスにみる問題点
     ―司書資格課程受講生のレポートから―」
   (沖縄国際大学:山口真也)
 (4)「大図研福岡支部紹介+ラーニング・コモンズに関すること」
   (西南学院大学山下大輔


3.質疑応答

話題提供詳細:
(1)「韓国大学図書館見学報告」
  (琉球大学附属図書館職員:大谷周平)
韓国の大学図書館を、ここ数年で新築・改築された館を中心に見学したということで、写真を使って報告された。韓国は日本以上の学歴社会である。多くの大学図書館が座席予約システムを導入しており、電子ホワイトボードやカフェの設置、ライティングサポートなど、ラーニングコモンズとしての機能も充実している。サムスン等の大企業の出資によって建てられた図書館も多い。中には、ゲームを設置して、とにかく学生に入館して貰おうという姿勢の図書館もあるように、全ての図書館がフルに活用されている訳ではなく、日本国内同様、建物は立派でも充分には活用されていない場合もある。職員については、主題司書を置いている一方で、目録等の業務をアウトソーシングしている館もある。今回はソウル市内の図書館が紹介されたが、都心とそれ以外の地域には格差があるという点も質疑応答の中で補足された。


(2)「図書館員を愉しくする ―委託ビジネスの現場から―」
  (丸善/大阪市立大学大学院修士課程:谷航)
図書館の「非正規」職員についての修士論文執筆の途中経過として、話題が提供された。まず最初に、「非正規」職員の定義や、統計に非正規職員が登場した時期など、基本的な調査を行なった。この研究は、非正規の是非を問うたり、正規への転換を目指しているわけではなく、業務を非正規用に再構築する提案など、従来の非正規問題とは少し異なる切り口を目指しているとのことだった。


(3)「沖縄県内のレファレンスサービスにみる問題点
     ―司書資格課程受講生のレポートから―」
  (沖縄国際大学准教授:山口真也)
司書課程受講生のレポートからの発表。
実際に各大学・公共図書館のレファレンスサービスを利用させ、その際の図書館職員の回答・態度等をまとめるというレポートである。配布された資料には辛辣な意見が多かったため、「対象となった職員がアルバイトなどの無資格者であっても考慮しない」「批判の方がレポートが書きやすく、意見が批判に偏りがちである」旨が発表者より補足された。しかしその点を考慮したとしても、何故これほど批判される点が多いのか、図書館の現場でレファレンスサービスに充分に取り組めない事情や何らかの作用があるのか、という問題提起がなされた。
 

(4)「大図研福岡支部紹介+ラーニング・コモンズに関すること」
  (西南学院大学図書館職員:山下大輔
最初に、図書館における危機管理に関する話があった。
その後、今回はLifoとの交流会ということで、大図研福岡支部の紹介が行なわれた。紹介の後、ここ数年西南学院大学で行なっているラーニング・コモンズの研究について、これまでに調査した図書館についての感想が述べられた。