大学図書館研究会 九州地域グループ ブログ

大図研 九州地域グループの活動を紹介しています。

■図書館総合展フォーラム2013 in 熊本

I.パネル討論
「いま、九州の図書館が挑むもの−九州からのメッセージ」
 (登壇者:各分科会の講師)

図書館界では九州は元気な場所
・九州の人は柔軟な人が多い
・東京の悪い影響を受けない
・九州でいいと思う図書館:BIZCORI、伊万里市民図書館(佐賀)、武雄市図書館(佐賀)、諫早市立たらみ図書館(長崎)、ブルックリンパーラー博多(※カフェ)

II.分科会セッション(1)
a.初年度入館者100万人の仕掛け−くまもと森都心プラザ図書館
講師:田中榮博(くまもと森都心プラザ図書館館長)

・1番人気の分科会
・カウンターのある組織では挨拶は大事
・丁寧な接遇と職員間の情報伝達が大事
・問題解決型、滞在型の図書館をめざした

・図書館員の為の図書館ではない図書館をつくる→職員目線ではなく、利用者目線で
・プラザ図書館だけが一人勝ちしないよう、周りも活性化するように心がけている
・運営方法は他のどの図書館とも変わらず、予算もかけていない

b.新しい情報専門職の養成−九州大学ライブラリーサイエンス専攻が目指すもの
講師:石田栄美(九州大学大学院ライブラリーサイエンス専攻准教授)

・4月から始まる博士後期課程では、研究者を育てる。
・資料の管理・提供のうち、「提供」に重きを置いている。
・社会の変化に対応できる人材を育てる。

c.会員制ライブラリー「BIZCOLI」の挑戦
講師:岡本洋幸(財団法人九州経済調査協会 事業開発部 主任研究員)
(参加者無し)

III.分科会セッション(2)
a.市民と協働する図書館づくり−伊万里市立図書館

講師:古瀬義孝(伊万里市民図書館長)
(参加者無し)

b.図書館が活用できる外部資金−自治体の予算となるまでのしくみ
講師:永利和則(小郡市立図書館長)

・図書館が活用できる外部資金は色々ある。
自治体の中で、外部資金がどの様に予算化されているのか把握→自治体職員にどの様に働きかけるのかを理解する。
・留意点:モデル事業は、終了後のことまで考える。
     財政担当者との信頼関係が必要
→いらないものは自ら削り、必要な予算は資料を揃えて。

c.図書館総合展の過去・現在・未来−第15回図書館総合展に向けて
   講師:佐藤潔(図書館総合展運営委員会委員長)

過去
・「フォーラムの記録」を配布して説明
・過去の総合展冊子を回覧

現在(14回)
・過去最高の入場者数(250名)
・おすすめ本コーナーは売り上げにつながる効果があった

未来(15回)
・ポスターセッション有料化(1万円)
  →それに見合うだけの展開をするとのこと(照明等見せ方を工夫・ポスター前に立って発表できるスペースを確保)
・昼休みの延長(60分→90分)
・日程:2013年10月29日〜31日
・運営に関わっているブレインテックの関さんからも補足説明あり。

IV.その他
・「チームからしれんこん」は、九州在勤・出身の図書館関係者によるチーム。
 Facebookでやり取りし、開催準備と当日の運営に携わった。
・地方展開催を重ねる毎に、運営に協力する人の輪が各地に広がっていく
・横浜に比べて規模は小さかったが、盛り沢山という印象があった。