大学図書館研究会 九州地域グループ ブログ

大図研 九州地域グループの活動を紹介しています。

福岡支部 2011年3月例会記録

例会記録をお送りします。

【福岡支部 3月例会】

日時:3月19日(土)15:00〜17:30
会場:長崎大学附属図書館
テーマ:レファレンスツールについて



3月例会はレファレンスツールをテーマに行われた。
前半は熊本大学の柿原さんがレファレンスツールの概要を発表し、
後半は参加者全員がビブリオバトル形式でツールの紹介を行った。


■レファレンスツールとは(発表者:熊本大学 柿原さん)


・レファレンスツールとは調べるための道具である。
・様々なツールがあるが、レファレンスに回答するときは
 1つのソースから回答するのではなく、図書もネットも使って
 2つ、3つのソースにあたることが大切。
・事実そのものについて調べるツールと、あることについて
 書かれた文献を探すためのツールがある。
 →それぞれ具体的にどんなツールがあるかを紹介
 →参加者から「他にもこんなツールがある」と追加の情報が
 出された。
・レファレンスの達人への道は
 -ツールを知ること(自館資料、インターネット上のツール)
 -ツールを使ってみること(自分が興味があることなどをツールを
 使って調べてみる)
 -よく聞かれることの基本的知識を持っておくこと
 -記録を残すこと
 →日々の積み重ねが大切。

<参考文献>
長澤雅男,石黒裕子共著 『情報源としてのレファレンスブックス 新版』
日本図書館協会 2004
他2冊


■レファレンスツールを学ぶ


後半は、参加者が事前に選んだレファレンスツールを
ビブリオバトル形式(持ち時間5分)で紹介し、具体的なツールに
関する知識を深めた。
発表されたツールは下記のとおり(くじ引きで決めた発表順)。

1. 定本柳田國男
2. e-Stat 政府統計の総合窓口
3. 日垣隆『使えるレファ本150選』
4. Wikipediaの「秀逸な記事」について
5. 西洋の歴史基本用語集[近現代編]、国会図書館リサーチ・ナビ
6. 日本古典文学大辞典、理科年表
7. Shimadas 日本の島ガイド

・それぞれの経験に裏打ちされた紹介を聞くことができた。
・図書もインターネット上のツールもあったが、分野として
 理科系のツールの紹介が少なかった。