大学図書館研究会 九州地域グループ ブログ

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福岡支部 2012年5・6月例会記録 「情報交換会(図書館Webサイトリニューアルについて)」

福岡支部 2012年5・6月例会記録

期日:平成24年6月9日(土) 15:00〜17:30

会場:熊本学園大学図書館4階会議室
参加:12名
(内訳)会員9名、オブザーバー参加(非会員)3名


内容:情報交換会(図書館Webサイトリニューアルについて)


1.熊本大学附属図書館のWebサイトリニューアル
発表者:廣田桂(熊本大学附属図書館)
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/



2012年4月にリニューアルした熊本大学附属図書館のWebサイトについて、その特徴や経緯、反応等について報告があった。リニューアル後の利用者からの反応はよい。


ポイントは次の3点:
CMS導入:熊本大学独自の動的ページ・機能追加を行い、利用者を必要な情報へスムーズに誘導。
・コンテンツの再構成:cacooで具体的なイメージ図を共有しながらトップページをリデザイン。また情報の整理を徹底的に行い、階層を減らすことも心がけた。
・>語版サイト公開:英訳は外部委託し、予算とのバランスを取りながら必要な情報を提供。


リニューアル担当はプロジェクトチーム6名。準備段階では、金額の目安、動的機能の例、仕様書などの情報収集に先行館への聞き取りが大変有用だった。CMSは国内導入例の多いWordPressではなく、海外導入例の多いDrupalを採用。コミュニティが発達していること、将来導入も予想されるディスカバリサービスのSummonやXCがDrupalを採用していることを考慮。Drupalに対応してくれる業者を選定。


大事なこと:とにかく考えること。「何のためのWebサイトか?ターゲットは誰か。何を提供するのか。提供した結果どのような効果を求めているのか」(井上創造先生の言葉)改善しつづけることができる体制づくり。


なお、リニューアル前のWebサイトもアーカイヴしており、活動の歴史を調べる際にも役立っている。

【役に立った本】

IA100 ?ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計

IA100 ?ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計

Webサイトのコンテンツ分析をどのように進めるか、ナビゲーションの名称等が参考になった。
Web担当者 現場のノウハウ CMS入門号 (インプレスムック)

Web担当者 現場のノウハウ CMS入門号 (インプレスムック)

CMSがどのようなものであるかを説明する際に参考になった。


2.熊本学園大学図書館のWebサイトリニューアルについて

発表者:熊本学園大学 法川ゆかり
http://www.lib.kumagaku.ac.jp/


2011年10月にリニューアルした熊本学園大学図書館のWebサイトについて、その特徴や経緯等について報告があった。

リニューアルの動機は、デザインを良くしたいという思い。Webサイトは歴代のシステム担当者がそれぞれの力量で構築してきたが、2〜3年で異動。誰でもできるように、CMSWordPress)を導入。リニューアル担当は1名。


行ったことは階層構造の提示と、更新プログラムを作るところの指示。トップページデザインは大学のカラーを意識した作り。以前のWebサイトから全て内容も変更するのではなく、まずはデザインを良くすることを主眼とした。業者とのやりとりはほぼメール。


固定ページも一覧を作ってもらい自分たちで修正可能。更新マニュアルも作成してもらった。リニューアル後の経費は、バックアップ、CMSバージョンアップ、メンテナンスの費用。今後の検討事項としてトップページからのDB検索(現在は蔵書検索とサイト内検索のみ)の希望が挙げられた。


また、参加者から、アンケート機能やソーシャル連携機能の実装、色覚バリアフリーへの対応等の意見が出された。