大学図書館研究会 九州地域グループ ブログ

大図研 九州地域グループの活動を紹介しています。

大図研福岡支部 2013年6月例会記録

 6月例会では、4月にリニューアルオープンした長崎大学附属図書館(中央図書館)の見学と、改修工事の概要についての報告会を開催いたしました。

                                                                                                                      • -

大学図書館問題研究会 福岡支部6月例会報告】


日時:6月15日(土) 15時〜17時
会場:長崎大学附属図書館(中央図書館)
   地下1階 多目的ルーム
参加人数:11名


テーマ:長崎大学附属図書館 見学会

・中央図書館見学  (案内役:浦さやか)
・改修工事概要報告 (報告者:柳生紀子)


<概要報告>

(1)改修の経緯と目的

(経緯)
・中央図書館は昭和46年に竣工。
・昭和59年に書庫増築、平成19年に新館増築(放送大学長崎学習センターとの合築)。
 →老朽化、耐震強度の不足

・平成23年度補正予算により、耐震補強・リニューアル改修が決定。

(目的)
長崎大学の教育改革に即した自学自習環境整備。
・アクティブラーニング支援の強化。


(2)改修の前と後で変わった点

・事務スペースの転用等により、利用者スペースを拡張。
 (床面積は変わらず)
 閲覧席数が648席→756席に増加。
・ラーニングコモンズを1階に配置。
・地下に多目的ルーム(改修以前は浸水被害などがあった場所)
バリアフリーへ対応し、2階にあった玄関を1階に変更。
 エレベーターも新設。(改修前は新館のみにあった。)
 玄関前にはスロープもつけた。
無線LANのアクセスポイントを7箇所設置。
 窓際には電源を取れる席を用意。


(3)フロアプランの作成

補正予算、決まったのは11月。
  →10月ぐらいからフロアプランを詳細に検討。
・玄関の位置
  →事務室とともに「東側に」という意見もあったが、
   動かせなかった。
・新聞はゲートを通らずに閲覧可能に。
・ギャラリーの位置
  →ゲート外に設置したい、という意見もあった。
・書庫への導線
・事務室の広さ
  →館長室をどこに設置するかを検討。
   結果、館長部長室は1部屋に。
・各階のゾーニング


(4)新規導入の設備

・監視カメラとデジタルサイネージ
  →館内のどこが空いているかを見る事ができる。
・入館システムの更新
  →3館同時に更新することができた。
   利用者データ追加時、以前は手動だったのが、
   1日5回自動更新になった。
・ギャラリー
  →半分は利用者が使えるスペース。利用要項も作成。
・多目的ルーム
  →利用要項も作成。
・貴重資料室
  →消火設備を導入。


(5)移転作業

・3月に引越し作業、4月にオープン。


(6)決まらなかったこと

・キャッチフレーズ
・ラーニングコモンズの名称
  →これからの課題。

                                                                            • -

●その他

1.特別研究企画について

7月6日(土)〜7日(日)開催の特別研究企画について、
申込期日を過ぎたが、申込数に若干のゆとりがあるため、
申込締切を6月21日(金)まで延長することとなった。


2.大図研の改革案について

現在、常任委員会で大図研の支部活動と会費徴収に関して
改革案が検討されている旨、支部長から説明があった。
また、福岡支部で、近々「改革案に関するアンケート調査」を
実施したい旨、報告があった。