大学図書館研究会 九州地域グループ ブログ

大図研 九州地域グループの活動を紹介しています。

学校法人活水学院 活水女子大学(がっこうほうじんかっすいがくいん かっすいじょしだいがく)

【住所】
 

 長崎市東山手町1番50号

【建学の精神】

「知恵と命の泉、主イエス・キリストにむすべよ。女子に最高水準の教育を」。1879年、活水学院アメリカ人宣教師エリザベス・ラッセルの志により創立されました。以来、人としての豊かな心を養うことを教育目標としつつ、歩み続けて129年。これからも、キリスト教精神に根ざした伝統を礎に、地域や国際社会の発展に貢献する女性を育成し続けます。(活水学院のホームページより)

【活水の由来】

「活水」の名は、新約聖書ヨハネ福音書の第4章10節「さらば汝に活ける水を與(あた)へしものを」(文語訳)からとられたものです。イエス・キリストの与える水は、永遠に渇くことのない、また希望に満ちた生命の水。活水学院での学びを通して、この「活ける水」をしっかりと汲み取りながら、心豊かで愛と品位のある女性に育って欲しい、という願いが込められています。(活水学院のホームページより)

【大学の目的と使命】

 本学は、キリスト教主義に基づき、教育基本法並びに学校教育法の定めるところに準拠して、女子に対し高等教育を行うことを目的とする。
 この目的を達成するため、生涯教育の展望に立ちつつ、国際的視野を有する広い教育と高度の専門的知識を涵養し、もって地域並びに人類社会の福祉と発展に寄与しうる人間の育成を期する。
活水女子大学 学則 第1条 第1項・第2項

【大学紹介】

 活水女子大学は、文学部、音楽学部、健康生活学部の3学部8学科の女子大学です。校舎は長崎市にあり、創立当時からの東山手キャンパスと、音楽学部、健康生活学部食生活健康学科と学生寮がある新戸町キャンパスの2つがあります。
 東山手キャンパスは、オランダ坂で有名な旧東山手居留地にあり、雨の日、中庭に立ち大チャペルから聞こえるパイプオルガンの音色を聞いていると、一瞬、時間の流れが止まったような気持ちになります。
http://www.kwassui.ac.jp/college/news_topics/news_77/news_77.html

【沿革】

1879年 活水女学校の創立
1887年 活水女学校に初等科・中等科・高等科・神学科・音楽科・技芸部をおく。
1950年 新学制により、活水女子短期大学を設置。
1981年 活水女子大学 文学部を設置。
1991年 大学院(文学研究科英文学専攻修士課程)を設置。
1993年 音楽学部を設置。
2002年 健康生活学部を設置。
2005年 活水女子短期大学を閉学。

【アクセス】

JR:長崎本線 長崎駅下車
路面電車:JR長崎駅から[1]系乗車「築町」で[5]系に乗り換え
      「市民病院前」下車(所要時間約15分)、徒歩4分
   バス:JR長崎駅南口バス停、又は東口から長崎バス
      「市民病院前」下車(所要時間約15分)

【図書館の紹介】

 図書館は、東山手キャンパスに本館、音楽学部、食生活健康学科関係の新戸町図書館の2館あります。
 蔵書数は、併せて約27万冊。本館と分館の図書館システムは学内LANで結ばれ、トータルシステムとして運用しています。
*Webサイト: http://www.kwassui.ac.jp/~libsec/offcampus.htm

*特色ある施設・活動

・「図書館を学内での滞在空間に」を合い言葉として、閲覧室の各所に花木を配置し、エンターテメント映画のDVDなどが視聴できるメディアコーナーを充実させています。また、窓際のテーブル席、階段下の隠れ家的な一人用キャレルなど、いろいろな気分で利用できる閲覧席を設けています。

・書架は、集密の移動式書架も含めて、全面開架となっています。

・学生の読書推進のために、学生による書評や翻訳コンテスト、短歌の投稿イベント等を実施し、優秀作品は表彰しています。また、館内PR誌『図書館かわら版』の発行、テーマを決めた展示やパンフの作成など図書館PRに努めています。

*特色ある資料

キリスト教関係の貴重資料として、『 Horatii Tursellini e Societate Iesv De Vita Francisci Xaverii : qui primus e Societate Iesv in Indiam & Japoniam Euangelium inuexit.』1596年刊のザビエル関係図書をはじめ、1800年代末までに発行された約160冊の洋書、讃美歌コレクション(A collection of Hymn-Books of Great Britain and America, 1804 - 1940)、明治初期に発行された和図書(約100冊)などを所蔵しています。しかし、残念ながら、貴重書コレクションとしてのトータル的なリスト、整理がおこなわれていません。
 また、聖書・讃美歌の復刻版(ファクシミリ版)としては、『Biblia Sacra Mazarinea,
"Die Mazarine Bibel" : MCDLV (42行聖書)』、『 Biblia Pauperum Pal. lat. 871.(貧者の聖書)』、マイクロ版のキリスト教関係資料『近代日本キリスト教新聞集成 第I−II 期 全252巻』などを所蔵してます。

・その他、図書以外では、平戸の古地図(『Les Ports et Havres de Firando et Nangesaque. Nouvel Atlas.』出版: Leiden, 1714)、20世紀初頭製作のステレオスコープでイタリアの観光名所を視聴できるステレオ写真などを所蔵しています。

*地域開放

 本学は、観光地で、女子大学ということもあり、一般学外の方のキャンパスへの立ち入りは認めていません。しかし、一般の方への資料提供は、図書館間の相互貸借、公共図書館への貸出しを通じておこなっています。そのため、長崎県立長崎図書館が提供している長崎県公共図書館等横断検索サービスに参加し、県立長崎図書館の協力車の巡回コースにもなっています。