大学図書館研究会 九州地域グループ ブログ

大図研 九州地域グループの活動を紹介しています。

2012年1月例会「情報交換会」記録

福岡支部 2012年1月例会記録


1月例会では、広報関係を中心とした情報交換会を行いました。オブザーバー参加の方にもご発表いただきました。


期日:平成24年1月21日(土) 15:00〜17:20
会場:鹿児島大学附属図書館4階 情報リテラシー支援室
参加:13名(うち、オブザーバ4名)
内容:情報交換会


1.「かごしま読書フェス@鹿大」報告(鹿児島大学:西薗由依)
2.Library Lovers' キャンペーン実施報告
2−1.Library Lovers'キャンペーン合同企画「読書の木」キャンペーンにおける鹿児島大学の取り組み(鹿児島大学:宮里昌代(非会員))
2−2.熊本大学図書館 Library Lovers'キャンペーン報告(熊本大学:廣田桂)
2−3.熊本学園大学図書館 Library Lovers'キャンペーン報告(熊本学園大学:廣松亜矢子)
3.図書館内の展示、イベントについて
  鹿児島大学図書館の日常(鹿児島大学:上床亜衣(非会員))


1.「かごしま読書フェス@鹿大」報告
鹿児島大学:西薗由依)

 鹿児島大学の西薗さんより、平成23年1月6日(日)に鹿児島大学図書館で開催された「かごしま読書フェス@鹿大」の報告。
 鹿児島大学の学生教職員及び市民をターゲットとして、鹿児島の二大読書イベントである、「天文館で朝読書『TenDoku』」、「ガーデンズ文学カフェ」との合同イベントとして開催した。また、エキジビジョンとして「ビブリオバトル」を実施した。事後フォローために、イベントで取り上げられた図書のリストを当日配布し、さらにリポジトリブクログで紹介している。
 読書のさまざまな楽しみ方を一度に体験することと、参加者を学外まで拡大したことで県内の読書に関わるコミュニティをつなぐハブの役割を果たせた。しかし、肝心の学内への訴求力が不足しており学生の参加が少なかったこと、申込みに採用したWebが普段インターネットを使用しない層に対し、参加の高いハードルとなったと思われることなどが反省点としてあげられる。

 


【参考】
鹿児島大学附属図書館Webサイト Library Lovers'キャンペーン
http://www.lib.kagoshima-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=395


天文館で朝読書「TenDoku」
読書会"TenDoku(てんどく)"は、個々人がオススメの本を持ち寄り、グループ内で本を紹介し合う読書コミュニティ。「本を通じて人生をより豊かにする仲間が集う場」をコンセプトにしています。
 公式HP http://www.tendoku.org/
 Twitter http://twitter.com/#!/tendoku


ガーデンズ文学カフェ
一冊の本をなかだちにして、さまざまな人が集い、お茶を飲みながら、その本をめぐってなごやかに語り合う。ガーデンズ文学カフェは、そんなカジュアルな読書会です。
小林潤司(鹿児島国際大学教授・副学長)と井原慶一郎(鹿児島大学准教授) の両氏が案内役をつとめ、その本の魅力をわかりやすく解説します。
  公式HP http://book.geocities.yahoo.co.jp/gl/gardens_bungaku
  Twitter http://twitter.com/#!/gardens_bungaku


2.Library Lovers' キャンペーン実施報告

 九州地区の様々な大学図書館で開催された「Library Lovers'キャンペーン(10/12-11/15)」について、各大学での取組、独自企画、実施体制等について報告があった。

Library Lovers'キャンペーンHP http://libraryloverskyushu.blog.fc2.com/

2−1.Library Lovers'キャンペーン合同企画「読書の木」キャンペーンにおける鹿児島大学の取り組み
鹿児島大学:宮里昌代)

 宮里さんから「『読書の木』キャンペーンにおける鹿児島大学の取り組み」の報告。紹介された図書の購入、実施期間に行った様々な広報活動、魅(見)せる工夫等についての報告があった。葉っぱが増えて一つ一つのコメントが見づらくなったため、タイトルを記したラベルの裏にコメントを記載して、展示図書と併せて展示する等により、10−12月の貸出人数と冊数が5−9%増加した。


2−2.熊本大学図書館 Library Lovers'キャンペーン報告
熊本大学:廣田桂)

廣田さんから、独自企画として開催した「ガイダンス」、「リユース(個人の図書)」についての報告があった。また、別の独立イベントである「ロビー展示(学生選書祭、100年文庫+先生の本棚)」、「貴重資料展及び講演会」、「オープンアクセスウィーク(研究者インタビュー)」等をLibrary
Lovers'キャンペーンと関連付けて広報すること、あわせて試行的に導入したTwitter等による広報などにより、例えば研究者インタビューは50日間で2500pv超という実績を上げることができた。


2−3.熊本学園大学図書館 Library Lovers'キャンペーン報告
熊本学園大学:廣松亜矢子)

 廣松さんから、合同企画とオリジナル企画「図書館 de ラブレター」及び「映画と音楽の木」についての報告があった。合同企画については、期間が短いという声にこたえて「読書の木」を再活用したComeback
Library Lovers'を実施した。また、「図書館 de ラブレター」では、この手紙に図書館員選んだ図書2冊分のコメントを添えて展示した。展示した図書は6〜7割が貸出された。


3.図書館内の展示、イベントについて 鹿児島大学図書館の日常
鹿児島大学:上床亜衣)

上床さんから、鹿児島大学附属図書館で行われている「ブックガイド」、アメニティルームに別置したキャリア形成関連資料、デジタルサイネージを活用した広報等に関する工夫などの紹介があった。ブックガイドでは、貸出状況やアンケートから学生のニーズを知ることで、次のブックガイドのテーマのヒントを得たり、キャリア関係資料の別置に繋げることができた。デジタルサイネージは「ちらっと見て、ほっこりできる図書館からのお知らせ」を心掛けている。